- ケーススタディ
- WMFTSのチューブポンプがCPi Biotechの高度なバイオ医薬品製造プロセス用スキッドに統合されています
- CPi Biotechは各種チューブポンプを移送、充填、ろ過に使用しています
- CPi Biotechにとって、低せん断と低脈動は重要なポンプ特性です
Watson-Marlowポンプが複数プロセスの柔軟な管理を実現
CPi Biotech は、大手の多国籍バイオ医薬品企業が柔軟に複数プロセスを管理できるスキッドプラットフォームを実現するため、WMFTSの各種チューブポンプを利用しています。
CPiはアイルランドのコークに拠点を置き、バイオ医薬品分野向けに高度なバイオ医薬品製造プロセス用スキッドを製造しています。CPiは2017年以来、pH調整、深層ろ過、ウイルスろ過、ウイルス不活化、培地および緩衝液調製、最終充填スキッド、特注シングルユーススキッド用のソリューションにWatson-Marlowポンプを統合してきました。
小型のOEM 300シリーズのフリップトップポンプから大型のプロセスポンプ(530、630、730シリーズとQuantum 600)に至るまで、CPiは低せん断と低脈動の特性を備えたWatson-Marlowポンプを信頼しています。精度・正確度、ポンプ速度の微調整、シングルユースアセンブリでの使い勝手もCPiにとって重要です。
530、630、730シリーズのケース入りチューブポンプとQuantumは、CPiの顧客が複数プロセスを管理できる柔軟性を与え、高いターンダウン比による時間短縮を実現し、チューブ材質とサイズの複数オプションを提供します。
低せん断と低脈動は重要な特性
最大33リットル/分の低せん断で低脈動のポンプ移送はCPiにとって重要なポンプ特性であり、要件です。低せん断はポンプがたんぱく質を破損しないために重要であり、低脈動はスキッド上のインライン機器類の機能性と精度に影響を及ぼさないために重要です。
使い勝手も大切です。大型ディスプレイはポンプのステータスを明確に表示し、直感的なナビゲーションを可能にします。ポンプパラメータは簡単に設定され、サイト制御ソフトウェアを介して自動操作が可能です。
Watson-MarlowのOEMポンプは小型サイズで、スペースの節約が必要な場合やスキッド上で簡単に統合するために使用され、複数ポンプヘッド構成も可能です。
Watson-Marlowの業界における経験と長い歴史により、信頼されるソースからの製品ポートフォリオがCPiに提供され、それはスキッドに組み込まれるガスケット、チューブ、クランプにまで及びます。CPiはコラボレーションを通じて製品をカスタマイズするため、営業サポートと技術サポートも非常に重要です。
CPiのスキッドソリューションにより、CPiの顧客はリアルタイムでの設備、プロセス、分子の再設定時間を削減でき、バイオ医薬品製造プロセス用スキッドに継続して再投資できます。Watson-Marlowのパネルマウント300シリーズポンプヘッドを特徴とするCPiのシングルパス接線流ろ過システムは、浄化、クロマトグラフィー、最終限外ろ過ステップを含む、多くの下流ユニットの作業に展開できます。シングルパス接線流ろ過はクリーンルームのスペースを節約し、530、630、OEMパネルマウントポンプ(300シリーズ)のコンパクトな設置面積により、ポンプはCPiシステムのプラットフォームに無理なく装着されます。さらに、LoadSure®チューブエレメントが高い圧力と長いチューブ寿命をもたらします。
CPiの拡張可能で柔軟なモジュラー式システムは、同社顧客が人命を救う医薬品と治療法の開発とcGMP製造を行う際に使用されています。
プロセス安定性と製品品質をポンプで確保
Watson-Marlowポンプは最大+/-0.5%の精度でプロセス安定性と製品品質を保証するだけではなく、閉鎖された流体経路により、移送、充填、ろ過用途で汚染源からの完全な分離を実現します。
Quantum 600ポンプは特に、接線流ろ過、ウイルスろ過、高速液体クロマトグラフィー用途に必要な最大0.3MPaの圧力下での直線流のために設計されています。これにより、圧力範囲全域で下流プロセスの歩留まりが向上し、最大流量は20L/minです。
Watson-Marlowアイルランドの上級ライフサイエンスエンジニアであるMartin O’Reilly氏はこう話します。「Watson-Marlowの幅広い製品ポートフォリオにより、OEMパネルマウントポンプとケース入りポンプの両方をCPiのスキッドプラットフォームに統合してCPi用途の多くの課題に対処できます」
「Quantumについては、4つの平行流体経路を備えた独自のシングルユースカートリッジが全速度でわずか0.012MPaの極めて低い脈動を実現するように作用し、これは多くのろ過プロセスの信頼できる作業の主要要件です。また、視覚的なステータス表示と最小限のキー操作を実現する、カラーディスプレイと直感的なメニュー構造も使いやすいです。これにより、ユーザーは段階的に速度を調整し、適切なポンプステータス情報を表示できます」